ねこ騙し数学 相加平均≧相乗平均の危ない使い方 [ネコ騙し数学]
ねこ騙し数学 相加平均≧相乗平均の危ない使い方
問題 a + b = 1, a > 0, b > 0 のとき、
の最小値を求めよ。
「相加平均≧相乗平均が使えるじゃないか」と喜んで、
なんてやったら、即身成仏(笑)。
受験生ならば、「来年、また、受験してください」となってしまう。
何故だか、わかりますか?
等号が成立するときは、a = 1/a、b = 1/b 、a > 0, b > 0 ということで、a = b = 1 になってしまい、a + b = 2 ≠ 1となって条件を満たさない。
じゃあ、どうやるか。
そして、
となるので、
もab が最大のときに最も小さくなる。なぜならば、分子が一番小さく、分母が一番大きいから。
よって、
あるいは、
a = b =1/2 のときに最小になるので、
よって、最小値は25/2。
a+b = 1 という条件の時、8 という値は小さすぎるんですよ。
ちなみに、の最小値を求めるとき、a + b = 1 → b = 1 – a として、これに代入すると
となるので、
として、最小値を求めてもいい。
二次関数を使ってa + b = 1のとき、ab の最大値を求めるのは、
前の記事で書きましたら、それを参考にしてください。
で、a + b = 1 なので、これをつかってbを消去すると
となる。
これをグラフにすると、
確かに、a =1/2 のときに、最小値が25/2 = 12.5 になっている。
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