第18回 分数関数 [ネコ騙し数学]
第18回 分数関数
分数関数の一般形は
だケロ。
なのだけれど、①のままでは分かりづらいので、
と変形するにゃ。
②式は
になるので、
とすると、②は、中学校で習う反比例の関数をx方向にp、y方向にq平行移動したものであることが分かるにゃ。③は
になっているからだにゃ。
ちなみに、②の漸近線はy=qとx=q。
グラフは次のようになる。
こういうのは、抽象的な話をするよりも、具体的な関数を例に取ったほうがわかりやすいにゃ。
というこで、早速、問題を解いてみるケロ。
問題1 次の関数のグラフをかけ。
【解】
(1) 問題の関数を②の形に変形するにゃ。
よって、この関数は
をx方向に3、y方向に2平行移動したもの。
グラフは
(2) x+2=0でないから、(x+2)(y+1)=1の両辺をx+2で割るケロ。
といことで、このグラフは、y=1/xをx軸方向に−2、y軸方向に−1、つ・ま・り、y=1/xを左に2、下に1だけ平行移動したもの。
だから、グラフは次のようになる。
では、次の問題。
問題2 関数
について、
(1) x>0のとき、関数①の最小値を求めよ。
(2) ①、②のグラフをかけ。(3) ①からx²−yx+1=0・・・①’が得られるが、①’が実数の解をもつ必要十分条件を求めよ。
【解】(1) 相加平均≧相乗平均より、x>0のとき、
よって、x=1のとき最小(注)で、最小値は2だケロ。
(2)
このグラフから明らかなように、漸近線はx=0とy=xだにゃ。
(3) 実数解をもつというのだから、判別式≧0だケロ。ということで、
まっ、そういうことだにゃ。
(注)
だけど、x>0という条件があるので、x=1になる。
(3)で使っている手法は、微分を知らない人たち(文系の人)が分数関数の最大値、最小値などを求める時によく使う手法。
たとえば、という関数があるとき、
として、xは実数でないといけないから、この2次方程式の判別式をDとして
だから、yの最小値はx=−1の時で−1/2で、yの最大値はx=1の時で1/2。
何で、y=−1/2のときx=−1になるかは分かるよね。
「何故だろう」と、悩むといけないので、から出てくるにゃ。
これから
y=1/2の時も同様に求めればいいにゃ。
最後に、相加平均≧相乗平均は
タグ:中学数学
2016-04-27 15:07
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