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第15回 問題演習3 [ネコ騙し数学]

第15回 問題演習3

問題1 

三角形の3つの高さが6、4、3であるとき、

(1) 最小角の余弦を求めよ。

(2) 3辺の長さを求めよ。

【解】

muzui.jpg

(1) 三角形の面積をSとすると

   

よって、最小角は、余弦定理より

  


(2)

  


(1)の結果よりS=6k

よって

  

したがって、

  



問題2 

ABCの辺ABAC上にそれぞれ点PQをとり、線分PQをひいて△ABCの面積を2等分する。このような線分PQの長さの最小値を、辺ABの長さをc、辺ACの長さb、∠Aの大きさをαを用いてあらわせ。ただし、b/2≦c≦2bとする。

【解】

muzui02.jpg

x=APy=AQとする。

条件より、

  

余弦定理より

  

相加平均≧相乗平均より

  

①より、等号が成立するとき

  


だからと言って、こんなxyが存在するとは限らないにゃ。bcの値によって、xcより大きく、ybより大きくなったりするからだにゃ。

PAP上に存在しなければならないので、x≦c

  

同様に、y≦bなので

  

ここから、b/2≦c≦2bという条件が出てくるというわけ。


よって

  

したがって、

  

のとき、PQは最小で最小値は

  

(解、終わり)

b=3c=1のとき

  

となって、PABの延長線上にあることになってしまう(^^)

じゃ〜、このとき、PQに最小値は存在するのか。

A=α=90°とすると、

  

そして、

  

よって、

  

だから、

  

微分してもいいけれど、グラフを書くと、次のようになるにゃ。

muzui-03.jpg

よって、x=1y=2/3の時に最小ということになる。

このとき、PBQACの中点になる。

だから、PQにはの最小値は存在する。


タグ:三角関数
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