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3次方程式 [ネコ騙し数学]

3次方程式


問題1 x³+x−8=0は、ただ1つの実数解を、12の間にもつことを示せ。

【解】

f(1)=−6f(2)=2だから、中間値の定理より、f(x)=0を満たすx1<x<2に存在する。

f(x)=x³+x−8とすると、

  

f(x)は単調増加。

したがって、f(x)=x³+x−8=0を満たす実数解は、12の間にただ一つである。

(解答終わり)


問題2 3次方程式x³+x²−x+a=0の実数解の個数がaの値によってどう変わるか調べよ。ただし、重複解は1つと数える。

【解】

x³+x²−x+a=0の実数解は

  

y=aとの共有点のx座標である。

①式を微分すると

  

したがって、増減表は


x





1





1/3





y'





0





0





y



減少



1



増加



5/27



減少



したがって、

a>5/27a<−1のとき、実数解は1個

a=5/27a=−1のとき実数解は2個(重複解が1つ)

1<a<5/27のとき実数解は3個


graph-100.png


(解答終わり)


問題3 3次方程式2x³+3x²−12x+a=0が重複解をもつようにaの値を定めよ。また、そのときの解を求めよ。


問題2と同じように、y=−2x³−3x²+12xy=aの共有点の個数を調べてもいいが、次のように解くこともできる。

【解】

f(x)=2x³+3x²−12x+aとすると、

  

よって、f'(x)=0の解はx=−2x=1

したがって、f(x)=0f'(x)=0が共通解をもつならば、x=−2またはx=1でなければならない。

(1) x=−2が重複解の場合

  

このとき、

  

よって、x=−2(重複解)、x=−5/2である。


(2) x=1が重複解のとき

  

このとき

  

よって、x=1(重複解)、x=−7/2


graph-102.png

(解答終わり)


【別解1】

f(x)=2x³+3x²−12x+a=0の重複解をα、もうひとつの解をβとすると、

  

これを微分すると、

したがって、

  

でなければならない。

(1) α=−2のとき


a

  


(2) α=1のとき、


(別解1終わり)


微分を使わずに、次のように解くこともできる。

【別解2】

αを重複解、βをもうひとつの解とする。

  

左辺と右辺の係数を比較すると、

  

①より

  

これを②に代入すると

  

(1) α=−2のとき



(2) α=1のとき


(別解2終わり)

問題4 3次関数y=x³+4x²+kx−18のグラフがx軸に接するように定数kの値を定めよ。

【解】

y=x³+4x²+kx−18x軸に接するということは、3次方程式x³+4x²+kx−18=0が重複解をもつということ。

3次方程式x³+4x²+kx−18=0の重複解をα、もうひとつの解をβとすると、

  

解と係数の関係より

  

①より

  

これを③に代入すると

  

よって、α=−3

③より

  

②より

  


graph-102.png

(解答終わり)


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