3次方程式 [ネコ騙し数学]
3次方程式
問題1 x³+x−8=0は、ただ1つの実数解を、1と2の間にもつことを示せ。
【解】f(1)=−6、f(2)=2だから、中間値の定理より、f(x)=0を満たすxが1<x<2に存在する。
f(x)=x³+x−8とすると、f(x)は単調増加。
したがって、f(x)=x³+x−8=0を満たす実数解は、1と2の間にただ一つである。
(解答終わり)
問題2 3次方程式x³+x²−x+a=0の実数解の個数がaの値によってどう変わるか調べよ。ただし、重複解は1つと数える。
x³+x²−x+a=0の実数解は
とy=aとの共有点のx座標である。
①式を微分すると
したがって、増減表は
x | … | −1 | … | 1/3 | … |
y' | − | 0 | + | 0 | − |
y | 減少 | −1 | 増加 | 5/27 | 減少 |
したがって、
a>5/27、a<−1のとき、実数解は1個
a=5/27、a=−1のとき実数解は2個(重複解が1つ)−1<a<5/27のとき実数解は3個
(解答終わり)
問題3 3次方程式2x³+3x²−12x+a=0が重複解をもつようにaの値を定めよ。また、そのときの解を求めよ。
問題2と同じように、y=−2x³−3x²+12xとy=aの共有点の個数を調べてもいいが、次のように解くこともできる。
【解】
f(x)=2x³+3x²−12x+aとすると、よって、f'(x)=0の解はx=−2、x=1。
したがって、f(x)=0とf'(x)=0が共通解をもつならば、x=−2またはx=1でなければならない。
(1) x=−2が重複解の場合このとき、
よって、x=−2(重複解)、x=−5/2である。
(2) x=1が重複解のとき
このとき
よって、x=1(重複解)、x=−7/2
【別解1】
f(x)=2x³+3x²−12x+a=0の重複解をα、もうひとつの解をβとすると、これを微分すると、
したがって、
でなければならない。
(1) α=−2のとき
aは
(2) α=1のとき、
(別解1終わり)
微分を使わずに、次のように解くこともできる。
【別解2】αを重複解、βをもうひとつの解とする。
左辺と右辺の係数を比較すると、
①より
これを②に代入すると
(1) α=−2のとき
(2) α=1のとき
(別解2終わり)
問題4 3次関数y=x³+4x²+kx−18のグラフがx軸に接するように定数kの値を定めよ。
【解】y=x³+4x²+kx−18がx軸に接するということは、3次方程式x³+4x²+kx−18=0が重複解をもつということ。
3次方程式x³+4x²+kx−18=0の重複解をα、もうひとつの解をβとすると、解と係数の関係より
①より
これを③に代入すると
よって、α=−3。
③より
②より
(解答終わり)
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