定積分で表された関数2 [ネコ騙し数学]
定積分で表された関数2
問題1 xの関数
の極値を調べ、y=F(x)のグラフの概形をかけ。
【解】
xで微分すると
0≦x≦2πでになるのは、sinx=−1になるのはx=π。
(解答終了)
問題2 次の関数の最大値、最小値を求めよ。
【解】
とすると、
よって、増減表は
t=2sinθ(−π/2≦θ≦π/2)とおくと、
よって、
は偶関数だから
また、
よって、
x=0のとき最大で、最大値は
x=±1のとき最小で、最小値はπ(解答終わり)
問題3 0≦x≦π/2において
と定義される関数f(x)の最小値をを求めよ。
【解】
だから、
よって、
増減表を書くと
よって、x=π/4のとき最小で、最小値はf(π/4)=√2−1
(解答終わり)
この問題3の類題は大学入試に何度も出ている。
例えば、
類題1 a>0のとき、
を最小にするaを求めよ。
(答)
問題4 a≦x≦bにおいてf'(x)<0である関数f(x)に対して、
は、のときに最小になることを証明せよ。
【略証】a≦x≦bにおいてf'(x)<0だから、f(x)はa≦x≦bで単調減少。
tで微分すると
よって、のときに極小、かつ、最小。
(略証終わり)
f'(x)>0の場合の証明も行っている。
そして、問題3、類題は、この問題4の特殊な場合。
問題5 f(t)がt≧0において連続な関数であるとき、
はx>0において増加関数であることを証明せよ。
【解】
f(t)はt≧0で増加関数だから、0<t<xではf(t)<f(x)
したがって、よって、x>0では
で、F(x)は増加関数である。
(解答終了)
この問題は、さらに次のように一般化することができる。
関数f(x)が[a,b]で連続な増加関数ならばはa<x<bで増加関数である。
2016-10-26 12:00
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