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第5回 無限級数の和2 [ネコ騙し数学]

第5回 無限級数の和2



問題1 次の無限等比級数の和を求めよ。


無限等比級数の和の公式を使う。

  


【解】

(1)は初項a=1、公比の無限等比級数だから

  


(2) 公比をrとすると、

  

初項a=2

よって

  


(3) 公比r

  

初項a=√3−1

よって

  

(解答終了)

 


問題2 無限等比級数がある。その和が1で、各項を2乗して作った無限等比級数の和が2である。各項を3乗して作った無限等比級数の和を求めよ。

【解】

等比数列の初項をa、公比をrとすると、

  

各項を②乗して作った無限等比級数の和は2だから、

  

①をaについて解き、

  

これを②に代入すると、

  

①より

  

よって、各項を3乗した和は

  

(解答終了)

問題3 平面上を動く点Pが、原点Oを出発しx軸の正の方向に1だけ進み、次にy軸の正の方向に2/3だけ進み、次にx軸の負の方向に(2/3)²だけ進み、次にy軸の負の方向に(2/3)³だけ進む。以下、このような運動をかぎりなく続けるとき、点Pの極限の位置の座標を求めよ。

【解】

sk-fig-01.png右図のように限りなく進んだ点Pの極限の座標を(x,y)とすると、

  

(解答終了)

原点OP₀とし、P₀P₁=1とすると、

線分の長さには

  

という漸化式が成立し、

  

となる。

n1増加すると、進行方向が反時計回りにπ/2=90°変わる。


これ以上書くと混乱を招くだけだから、これ以上は何も言うまい。
タグ:級数 極限 数列
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