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第10回 微積分の基本定理2 [ネコ騙し数学]

第10回 微積分の基本定理2

 

定理16

fが区間Iで連続、φが区間Jで微分可能であってφ(x)∈Ix∈J)ならば、

a∈Iと任意のx∈Iに対して

  

である。

【証明】

  

とおくと、

  

また、

  

(証明終)

 

(1)と(2)より、

fが区間Iで連続、φψが区間Jで微分可能であってφ(x)ψ(x)∈Ix∈J)ならば、

 

問題1 R上の連続関数f(x)に対して次の導関数を求めよ。

【解】

  

(解答終)

 

 

問題2 f(x)は実数Rで連続であって、任意のh∈R、任意のx∈Rに対して

  

ならば、f(x)は定数関数である。

【解】

xを固定して、

hの関数と考えてhで微分すると、

  

任意のhについてf(x+h)=f(x)が成立するので、f(x)は定数関数である(※)。

(解答終)

 

(※) 任意のxhについて

  

が成立するので、

  

となるので、f(x)は定数関数である。

 

 

問題3 f(x)I=(0,∞)で連続とする。

  

が任意のx∈I、任意のy∈Iに対して

  

を満たせば

  

である。

【解】

xを固定しF(xy)yの関数と考えて、の両辺をyで微分すると

  

y=1とすると、

  

である。

(解答終)

 

 


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