2次曲線の極座標表示 [ネコ騙し数学]
2次曲線の極座標表示
§1 楕円
楕円の焦点をF(c,0)、F'(−c,0)とし、楕円上の動点をP、FP+F'P=2aとする。
FP=r、x軸とFPのなす角度をθとする。
△FF'Pに対して余弦定理を用いると
a≠0だから、右辺の分母、分子をaで割ると、
ここで、
とおくと、楕円の極座標表示の方程式(※)は
半直弦とは、θ=π/2のときのFP=rのこと。
このことは、θ=π/2のときcosθ=0になるので、(1)式より
となることより明らかだろう。
また、楕円(a≧b)の場合、
離心率εは
である。
a=bのときは円でε=1である。
(※) この場合
という対応関係にあることに注意!!
§2 双曲線
双曲線の焦点をF(c,0)、F'(−c,0)とし、右側の双曲線について考えることにする。
双曲線上の点をPとすると、双曲線の定義から
FPとx軸のなす角度をθとし、△FF'Pについて余弦定理を用いると、
FP=rとすると、
ここで、aで右辺の分子分母を割ると、
ここで、
とおくと、
c>aだから双曲線の離心率ε>1である。
§3 放物線
放物線の焦点F(p,0)(p>0)、準線をx=−p、さらに放物線上の点をPとし、準線x=−pにPからおろした垂線の足をHとする。
放物線の定義からHP=FP。
FP=r、線分FPとx軸のなす角度をθとすると、
l=2p、ε=1とすれば、
の形になるので、放物線の離心率ε=1。
ということで、2次曲線は
0≦ε<1のとき楕円(ε=0のとき円)
ε=1のとき放物線
ε>1のとき双曲線
になるという話でした。
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