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番外編 調和数列 [ネコ騙し数学]

番外編 調和数列


調和平均、調和点列が出てきたので、さらに話を進めて、調和数列。

例えば、

 6,, 2, 3/2, …

という数の列、数列のように、その逆数が等差数列になる数列を調和数列という。
先にあげた

  

の場合、逆数をとると

  

となり、初項が1/6で公差1/6の等差数列になっていることが分かる。

  

とすると、

  

となる。

n=1,2,3を代入すれば、こうであることが確かめられる。


ちなみに、が初項y₁で公差dの等差数列であるとき、

  

となる。

だから、

  

となる。

また、の始めの2項がabであるとき

  

となる。

等差数列は隣接する二項の差が一定なので

  

という関係があり、調和数列の場合は、その定義から

  

となる。

ということで、隣接する三項がabcであるとき、等差数列の場合、

  

という関係がある。

また、abcが調和数列の場合、

  

となる。つまり、隣接する3項の真ん中の項babの調和平均になっているんだにゃ。

問題 直角三角形の3辺の長さabccが斜辺)が等差数列をなすとき、a:b:cを求めよ。

【解】

abcが等差数列をなすので、

  

また、cを斜辺とする直角三角形になるので

  

①にこの結果を代入すると

  

よって、

  

(解答終わり)

ということで、明日は「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」をやるにゃ。
そして、調和数列、調和点列は、円のところでまた出てくるにゃ。

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