番外編 さらにベクトルの問題などを [ネコ騙し数学]
番外編 さらにベクトルの問題などを
前回、次の問題を解いた。
問題4
三角形ABCの内部に点Pがある。次のことを証明せよ。(1) のとき、△PCA:△PAB=m:n
(2) 点A、B、Cとは異なる点をOとする。正の数l、m、nについて
であるとき、△PBC:△PCA:△PAB=l:m:nである。
この類題を一つ。
問題 △ABCに対して、
となる点Pはどんな点か。この時、△PBC、△PCA、△PABの面積比を求めよ。
これは、問題4の結果を用いるとすぐに答えが出る。
②の両辺を3+4+5=12で割る。
だから、
となる。
①と③は形が違うって?
だったら、こうする。だから、この問題の面積比は、前回の問題4の結果を使って
とすぐに出てくる。
しかし、こんなことを知らなくても、この問題を解くことはできる。
点A、B、C、Pの位置ベクトルをとする。
そうすると、②はとなる。
ここで閃く!!
とする。
とすると、これは線分BCを5:4に内分する点をあらわす。この点をDとする。
これを使って④を書き換えると、
だから、Pは線分ADを9:3に内分する点であることがわかる。
点の位置関係は図のようになり、このことから、△PCA:△PBA=4:5
であることがわかる。
また、同様の議論をすると、
△PBC:△PCA=3:4
となり、△PBC:△PCA:△PBA=3:4:5
となる。あるいは、AP:PD=9:3だから、
また、
よって、
と、この比を求めることができる。
「⑨ネコ、お前、何か、まだ隠し持っているんじゃないか?」
「濡れ衣だにゃ。AD:PD=(9+3):3=12:3だから、とすぐに求まるなんて隠していないにゃ。
残りは9/12だから、
よって、
なんて方法は思いついていないにゃ。信じて欲しいケロ。」
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