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定積分と面積の問題2 [ネコ騙し数学]

定積分と面積の問題2


問題1 放物線y=x²上の任意の2点PQにおける接線の交点をRとするとき、PQの位置に関係なく、放物線は△PQRの面積を2:1に分けることを示せ。

【解】

graph-075.png

P(a,a²)Q(b,b²)とすると、PQにおける接線の方程式は

  

よって、交点R

  

直線PQの方程式は

  

PQRの面積S

  

直線PQと放物線y=x²で囲まれた図形の面積S₁

  

放物線y=x²と2つの接線とで囲まれた図形の面積をS₂とすると

  

よって、S₁:S₂=1:2で、放物線は△PQRの面積を2:1に分ける。

(解答終わり)


graph-076.png

PARの面積は、PQの中点をMとすると

  

になるので、線分RMの長さは

  

MQRの高さQH

  

で、

  

同様に、

  

したがって、

  

と、積分をすることなく簡単に求めることができる。

積分でこの面積を求めるのならば、

  

を計算すればよい。

また、
  teimen2-siki-02.png

の計算では、

  teimen2-siki-03.png

という公式(?)を用いている。



問題2 直線y=xと放物線y=x²−xとが囲む面積がy=axa>0)で2等分されるようにaの値を定めよ。


graph-077.png

【解】

直線y=xと放物線y=x²−xとが囲む面積S

  teime2-siki-04.png

y=axと放物線y=x²−xの交点のx座標を求めると、

  

だから、y=axと放物線y=x²−xが囲む面積S₁
  teimen2-siki-05.png

条件より2S₁=Sだから

  

(解答終わり)

 


問題3 2つの放物線y=x²y=(x−1)²+2aがある。

(1) これらの共通接線の方程式とその接点の座標を求めよ。

(2) これら2つの放物線と共通接線とで囲まれる部分の面積を求めよ。


【解】


graph-078.png


(1) y=x²上の点(α,α²)における接線の方程式は

  

これが放物線y=(x−1)²+2aと接する。

よって、次の2次方程式

  

は重根をもつ。この2次方程式の判別式をDとすると

  

a=αのとき

  

よって、共通接線は

  

接点は、(a,a²)(a+1,a²+2a)である。

(2) 放物線y=x²y=(x−1)²+2aの交点のx座標を求めると、x=a+1/2だから、求める面積は

    

(解答終わり)



問題4 0≦a≦2のとき、y=x²(x−2)y=ax(x−2)とで囲まれる部分の面積の最大値と最小値を求めよ。


graph-079.png

【解】

2つの曲線の交点のx座標は

   

よって、x=0,a,2である。

面積S(a)とすると

  

よって

  

0≦a≦2では、

  

だから、S(a)の増減表は


a



0





1





2



S'(a)



 





0



+



 



S(a)



4/3



減少



1/2



増加



4/3




graph-080.png

よって、

a=1/2のとき最小で最小値は1/2

a=02のとき最大で最大値は4/3

(解答終わり)


タグ:微分積分

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