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三角関数の接線の問題 [ネコ騙し数学]

三角関数の接線の問題


三角関数の微分公式

  



問題1 0≦x<2πの区間において、y=a−cos2xy=2sinxのグラフと接するように、定数aの値を定めよ。

【解】

2曲線y=a−cos2xy=2sinxの接点Pの座標を(x₁,y₁)とすると、この2曲線が接するのだから

  

さらに、接点Pにおけるy=a−cos2xy=2sinxの微分係数が等しい。

y=a−cos2xy=2sinxの導関数を求めると

  

x=x₁における微分係数が等しいので

  

0≦x<2πcosx₁=0を解くとx₁=π/23π/2であり、sinx₁=1/2の解はx₁=π/65π/6

よって、x₁=π/6π/23π/25π/6

①より

  

x₁=π/6のとき、a=3/2

x₁=π/2のとき、a=1

x₁=3π/2のとき、a=−3

x₁=5π/6のとき、a=3/2

よって、aの値は3/21、−3である。


graph-170.png

(解答終わり)


曲線y=f(x)y=g(x)x=aで接する条件は、

  

また、正弦関数の2倍角の公式

  

を使っている。

 


問題2 曲線y=sinx0≦x≦2π)の接線がx軸およびy軸と交わる点をABとし、原点をOとするとき、線分OA、線分OBの長さの比が√2:1になる場合の接点の座標を求めよ。


graph-171.png

【解答】

接点P(x₁,sinx₁)とすると、y'=cosxだから、接線の方程式は

  

よって、

  

この方程式を0≦x₁≦2πの条件で解くと、

  

したがって、接点P

  


graph-172.png

(解答終わり)


(※) OB/OAは直線の傾きの絶対値に等しい。

A(a,0)B(0,b)とすると、OA=|a|OB=|b|

そして、この2点を通る直線の傾きm

  

m=cosx₁だから、

  

(※終わり)


問題3 関数y=tanxのグラフと、原点におけるそれの接線と交点の任意のひとつのx座標をaとする。このとき、関数y=sinxのグラフ上のx=aでこれに接する接線は原点を通ることを証明せよ。

graph-173.png

【解答】

  

x=0におけるy=tanxの接線の方程式はy=x

y=tanxy=xの交点の一つのx座標をaとすると、

  

x=aにおけるy=sinxの接線の方程式は、y'=cosxだから、

  

x=0のとき

  

よって、x=aにおけるy=sinxの接線は原点を通る。

(解答終わり)



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