ワンポイントゼミ18 [ネコ騙し数学]
ワンポイントゼミ18
問題 関数F(x)の導関数はx³−3xで、F(0)=2である。
(1) F(x)を求めよ。(2) F(x)の極大値と極小値を求めよ。
(3) F(x)のグラフの概形をかけ。
【考え方】
つまり、
したがって、不定積分の定義より
F(0)=2だから、
になり、
(2) F(x)が求まったので、極値を求めるために、求めたF(x)を微分するというのは、阿⑨の所業。これは問題文に既に
と書いてある。
極値になる点では、F'(x)=0だから、
したがって、極値になる可能性のある点のx座標はx=0、±√3。
極値の判定のために、第2次導関数を求めると、
したがって、x=0のとき極大で極大値はF(0)=2。x=±√3のとき、極小で、極大値は
と判定することができる。
しかし、基本にかえって、増減表を書くことにする。
(3)
だから、F(x)はx軸とx=±√2とy=±2で交わる。
また、
だから、F(x)はx=±1で変曲点をもつ。凸凹表を書くと
したがって、グラフの概形は次のとおり。
この関数関数F(x)が偶関数、つまり、y軸に関して対称であることを利用すれば、この労力は半分になる。
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置換積分1 [ネコ騙し数学]
置換積分1
置換積分
とする。
x=g(t)とおくと、F(x)はtの関数F(g(t))となる。よって、合成関数の微分より
この両辺をtで積分すると
よって、
これを置換積分法の公式という。
例1
【解】
t=1−xとおくと、x=1−t。
よって、したがって、
(解答終わり)
問題 次の不定積分を求めよ。
【解】
t=logxとおくと
よって、
(解答終わり)
t=g(x)のときは、①のxとtを入れ換えて、
とし、次のように解くこともできる。
【別解】
t=logxとおき、両辺をxで微分するとしたがって、
(別解おわり)
なのですが、あたかも分数のごとく
や
と、形式的に考えると、何かと便利。
例2
【解】
t=x²+1とおき、両辺をxで微分する。
よって
(解答終わり)
(※)
つまり、分数のように
と計算することができる。
例3 F'(x)=f(x)のとき、
【解】
t=ax+bとおくと
よって
(解答終わり)
例4
【解】
t=f(x)とおくと
よって
(解答終わり)
ちなみに例2は、例4の特殊なもので、f(x)=x²+1とすれば、例2の結果を得ることができる。
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