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定積分の計算2 三角関数 [ネコ騙し数学]

定積分の計算2 三角関数


三角関数を含む積分の計算には、以下に示す三角関数の公式が必要になることがある。


倍角公式

  

そして、

  


積和の公式

  


三角関数の合成公式

  



問題1 次の定積分の値を求めよ。

  

【解】

(1) 2倍角の公式より

  

だから、

  


(2) m=nのとき

  

よって、

  

m≠nのとき

  

だから、
  

したがって、

  


(3)

  

したがって、
  

(解答終了)



(2)と同様の計算をすることによって、

  

となる。

結果をまとめると、

  tc-02-03.png

そして、このことから、次のことが言える。


問題2

  

とするとき、

  

が成立するこを証明せよ。

【解】

lを正の整数とすると
  tc-02-04.png

が成立する。
また、

  

よって、
  

したがって、

  tc-02-06.png

(解答終了)


問題では有限項であるが、これを無限級数に拡張したものがフーリエ級数である。


タグ:微分積分

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