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定積分の置換積分法2 [ネコ騙し数学]

定積分の置換積分法2



問題1 次の公式が成り立つことを証明せよ。

  

f(x)=f(a−x)のときは

  

f(a−x)=−f(x)のときは

  

【解】

t=a−xとおくと、dt=−dx

また、x=0のときt=ax=aのときt=0

したがって、

  

t=a/2−xとおくと、dt=−dx

次に、

  

右辺第2項の定積分は、t=a−xとおくと、x=a/2のときt=a/2x=aのときt=0

  

したがって、f(x)=f(a−x)ならば

f(a−x)=−f(x)ならば

  

(解答終了)

(1)より

  


問題2

(1) 次の等式を証明せよ。

  tsc-02-11.png

(2) 次の定積分の値を求めよ。

  

【解】

(1)

  

右辺第1項は、x=−tとおくとdx=−dtx=−aのときt=ax=0のとき0

したがって、

  

よって、

  


(2) (1)より

  

(解答終了)


tsc-02-03.png


問題3

(1) f(x)0≦x≦1で連続な関数のとき、次の等式を証明せよ。

  

(2) 次の定積分の値を求めよ。

  

【解】

(1) x=π−tとおくと、dx=−dtx=0のときt=πx=πのときt=0

したがって、

  


(2) (1)より

  

ここで、t=cosxとおくと、

  

またx=0のときt=1x=πのときt=−1

したがって、

  

(解答終了)


問題4

  

とする。

次の□の中に文字、数を入れて、そのことを証明しなさい。

  

【解】

(1)

  tsc-02-06.png

したがって、

  

kをとればいい。

このとき、

  

だから、
  tsc-02-07.png

よって、□の中は1/√21/√2


(2) 1−k²sin²θのところが1−k²x²になっているんだから、x=sinθと置けというのでしょう。

x=0のときθ=0x=1/2のときθ=π/6とすると、
  tsc-02-08.png

だから、

  tsc-02-09.png

(解答終了)


タグ:微分積分

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