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定積分と不等式1 [ネコ騙し数学]

定積分と不等式1


問題1 a>0b>0のとき、次の不等式を証明せよ。

  

【解】
  tsf-01.png

とおくと、b=c²+2a>0b>0

  

よって、

(解答終了)

 

等号が成立するのは

  


graph-272.png

また、

  

とおくと、関数gは関数fの逆関数。

このことに注目すると、
  

abは斜線部の面積Sはピンク色の部分の面積S₁は薄紫色の部分の面積S₂に相当するので、S≦S₁+S₂となり、①が成立する。



問題2 次の不等式を証明せよ。

  tsf-04.png

【解】

(1) 0<x<1/2

  

したがって、
  

ここで、

  

では、x=sinθ(−π/2≦θ≦π/2)とすると、

  tsf-09.png

x=0のときθ=0x=1/2のときθ=π/6

したがって、

  


(2)

  

0<x<1では

  

よって、0<x<1では

  


graph-273.png(3)

  

また、cosx0<x<π/2において減少関数だから

  

したがって、
  tsf-07.png

(解答終了)


類題 次の不等式を証明せよ。

  

(ヒント)

  



問題3

(1) すべての正の数xに対して、不等式

  

が成り立つことを証明せよ。

(2) [0,1]で正の値をとる連続関数f(x)が条件

  

を満たすとき、不等式

  

が成り立つことを証明せよ。

【解】

graph-274.png(1)

  

とおき、xで微分すると、

  

よって、g(x)x=1のとき極小かつ最小。

  


(2) [0,1]f(x)>0だから、(1)より[0,1]において

  

が成立。

したがって

  tsf-08.png

(解答終了)


タグ:微分積分

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