定積分の応用 面積の最大・最小 [ネコ騙し数学]
定積分の応用 面積の最大・最小
問題1 aを正の定数とし、y=ax²とによって囲まれる部分の面積をS(a)とするとき、S(a)を最大にするaの値を求めよ。
ここで、
とおくと、
面積S(a)は
S(a)の変化を調べるために、S(a)をaで微分すると、
よって、のときに極大かつ最大。
(解答終了)問題2 曲線y=logxと、3つの直線y=x、x=a、x=a+1(a>0)とで囲まれる部分の面積をSとする。
(1) Sをaであらわせ。(2) Sを最小とするaの値を求めよ。
【解】
(2) Sをaで微分すると、
よって
すなわち、のとき
すなわち、のとき
以上のことから、のとき、極小かつ最小で、最小値は
(解答終了)
極小の判定は
を使ってもいい。
こちらの方がわかりやすいのではないか。
問題3 関数f(x)(a≦x≦b)が正の第2次導関数をもつとき、曲線y=f(x)上に点Pをとって、Pにおける接線とこの曲線とこの曲線x=a、y=bで囲まれた部分の面積を最小にするには、点Pをどのようにとればいいか。
【解】
よって、この接線とy=f(x)、x=a、x=bとで囲まれる部分の面積Sは
第1項は定数、またb−a>0だから、
が最小のとき、Sは最小になる。
g(t)の変化を調べるために、g(t)をtで微分すると、
a≦x≦bにおいてf''(t)>0だから、の前後でg'(t)の符合が負から正に変わる。
したがって、のときg(t)、Sともに最小になる。
よって、点Pを
にとればよい。
(解答終了)タグ:微分積分