f(x)の導関数f'(x)が奇関数のとき、f(x)は偶関数か?の解答(怪答) [ネコ騙し数学]
【お前らに質問!!】 f(x)の導関数f'(x)が奇関数のとき、f(x)は偶関数か?の解答(怪答)
【反例】
とする。
この関数f(x)の導関数f’(x)は
となり、f'(x)は奇関数。
私は、f'(x)が連続であるとも、f(x)が実数全域で微分可能だとも言っていません。ただ、f(x)の導関数f'(x)が奇関数だ、y=f'(x)のグラフが原点対称だと言っただけですよ(^^ゞ
そんな条件は上の命題の中のどこにも書かれていない!!
「この質問は引っ掛けだ。卑怯だ!!」
反論、ごもっとも。
しかし、関数のグラフが繋がっていること、関数が連続であることの大切さがわかったんじゃないですか(^^)
そして、
今日ほど、この曲がふさわしい日はないのではないでしょうか♪
あまり挑発的なことを書いて、反感を買うといけませんから、すこしご機嫌取りを。
「いつもあなたの味方です」のネムネコです。
ねむねこ幻想郷の皆さんにお尋ねしますが、 f(x)の導関数f’(x)が奇関数ならば、f(x)は偶関数か? [ネコ騙し数学]
ねむねこ幻想郷の皆さんにお尋ねしますが、
f(x)の導関数f’(x)が奇関数ならば、f(x)は偶関数でしょうか?
例えば、
ならば、
となる。
これはf(−x)=f(x)が成立するから、f(x)は偶関数。
また、
のとき、
だから、このときもf(−x)=f(x)が成立する。
次の命題は正しそうな臭いがいがプンプンする。
命題
f(x)の導関数f’(x)が奇関数ならば、f(x)は偶関数である
さて、この命題は正しいか。
正しければ証明を、正しくなければ反例をあげよ。
ちなみに奇関数とは
が成立する関数。
偶関数は
奇関数の代表的な例としてf(x)=x、偶関数の代表例はf(x)=x²がある。
第7回 ベータ関数入門1 [ネコ騙し数学]
第7回 ベータ関数入門1
p>0、q>0のとき、
が絶対収束することを証明する。
【証明】
p≧1、q≧1のとき、通常の積分である。
そこで、と分けて考える。
0<p<1のとき、
だから、
は広義積分である。
また、0<q<1のとき
だから、
は広義積分である。
0<p<1のとき、0≦x≦1/2とすると、1/2≦1−x≦1である。
q>1のとき、
0<q<1のとき
である。
以上のことより、q>1、0<q<1のいずれであろうと、
であり、
0<p<1のとき、t>0とすると、
だから、広義積分
は絶対収束する。
次に
を考える。
0<q<1とする。
1/2≦x≦1とする。
p>1のとき、0<p<1のとき
いずれにせよ
したがって
0<t<1とすると
したがって、広義積分
は絶対収束する。
以上のことより、p>0、q>0のとき
は絶対収束し、
は絶対収束する。
(証明終了)
なお、上の証明では次の定理を使っている。
定理2(比較判定法)
関数f(x)、g(x)は(a,b]で不定積分をもち、であるとする。
このとき広義積分が収束すれば、広義積分も収束する。
区間[a,b)、[a,∞)、(−∞,b]についても同様である。ベータ関数の定義
p>0、q>0に対してで定義されるB(p,q)をベータ関数という。
さて、x=sin²θとおくと、
だから
また、
とおくと、
したがって、
とベータ関数B(p,q)を定義することができる。
問 次の広義積分の値を求めよ。
【解】
だから、(2)式にp=1/2、q=1/2を代入すると、
(解答終了)