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対数微分を用いて・・・ [ネコ騙し数学]

問題 関数の増減を調べることにより、次の不等式を導け。

mn3<n<mである整数ならば

 

関数の増減を調べるためには、の微分ができなければならない。

この微分を求めるには、x>0y>0だから、の両辺の対数をとり、それを微分すればよい(対数微分法)。

つまり、

あるいは、

になるので、

と計算することもできる。

なおここで、

であり、

という指数関数の公式を使っている。

 

微分もできたことなので、問題を解くことにする。

 

y=x^(1÷x)-graph.png[解]

したがって、増減表は

zougenhyo-001.png

よって、x=eで極大、かつ、最大である。

2<e<3だから、x>3yは減少する。

 

(1) 問題の条件より3<n、また、yx>3で減少関数だから、

である。

 

(2) 3<n<mだから

両辺をnm乗すると、

(解答終)

 

ちなみに、2⁴=4²=16だから、n=2m=4のとき(※)の不等式は等号が成立する。

 

問 次の問に答えよ。

(1) 次の極限を求めよ。

 

(2) (1)の結果を利用して、次の極限を求めよ。

muzui01.png【答】

 

ちなみに、(1)の

の極限を求めるのに、ロピタルの定理は使えない!!

ロピタルの定理を使うと

 


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