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第24回 面積分2 [ネコ騙し数学]

第24回 面積分2


曲面S上で定義されたベクトル関数をA(x,y,z)、曲面S上の各点での単位法線ベクトルをnとするとき、面積分は

  

で定義される。

Ann上へのAの正射影であり、

  

とすれば、面積分は

  


面積分のところでやったように、曲面Sを微小な部分に分割し、その一つの面積をΔS、単位法線ベクトルをnとする。
このとき、nの成分

  

n方向余弦であり、面積ベクトルnΔSの成分は

  
で、これを

  

とおけば、ΔS₁ΔSyz平面上に正射影して得られるものに正負の符号をになる。

 ーーΔS₂ΔSzx平面上に、ΔS₃ΔSxy平面上に正射影して得られたものに正負の符号を付けたものーー

nΔSΔSで表せば、

  

ΔS₁ΔS₂ΔS₃は座標平面上の面積だから、面積分を

  
と書くことができる。

これは、ndS=dSとおき、ベクトルdSの成分を

  

としたものと考えることができる。


これは次のように考えることもできる。
曲面Sr=r(u,v)=(x(u,v),y(u,v),z(u,v))であらわされるとする。このとき、単位法線ベクトルn

  

そして、面積素は

  

だから、面積分は

  

となる。

で、

  
とする。
これ、重積分のところでやったヤコビアンだケロ。

ということで、

  

となる。

よって、

  

と書くこができる。

重積分のところで、

  

としたとき、

  

になるという話をしたけれど、これを使っている。

面積分や体積分の計算は、重積分の計算ができないことには話にならないので、次回は重積分の簡単な復習をやるケロ。



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