番外編 円の方程式 [ネコ騙し数学]
番外編 円の方程式
§1 円の方程式
(1) 円の基本形CとPがxy平面上にある、その座標がそれぞれ(a,b)、(x,y)であるとすると、この円の方程式は、二点間の距離の公式(三平方の定理)より
となる。
特に、円の中心Cが(a,b)=(0,0)、つまり、原点であるとき、円の方程式は
である。
繰り返し書くけれど、中心C(a,b)で半径rの円の方程式は
(2) 円の一般形
のとき、
と変形できる。
よって、l²+m²−4n>0のとき、②は中心、半径の円になる。
問題1 次の円の方程式を求めよ。
(1) 中心が(1,2)で、点(5,0)を通る(2) 2点(4,-5)、(2,3)を結ぶ線分を直径とする円
(3) 3点A(-3,7)、B(4,6)、C(3,−1)を通る円【解】
円の半径をrとする。(1) 円の方程式は、①より
この円が点(5,0)を通るので
よって、
(別解)
半径rは(1,2)と(5,0)の2点間の距離に等しい。よって
したがって、円の方程式は
(2) 円の中心は2点(4,-5)、(2,3)を結ぶ線分の中点。
よって、円の中心(a,b)は半径rは
よって、円の方程式は
(別解)
この円の方程式はだケロ!!
(x₁,y₁)、(x₂,y₂)を両端とする円の方程式は
という公式がある。
なぜならば、A(x₁,y₁)、B(x₂,y₂)、P(x,y)とすると、AP⊥BPだから
になるからだケロ。
(3) 解くの面倒くさいにゃ。
円の方程式をとして、(x,y)=(−3,7),(4,6),(3,−1)を上の式に代入すれば3本の連立方程式が得られ、それを解くと
となるらしい(^^ゞ
問題2 次の方程式があらわす円の中心、および、半径を求めよ。
(1) x²+y²−6x+4y−12=0(2) x²+y²=6x
【解】(1) x²+y²−6x+4y−12=0の平方完成をする。
よって、中心(3,−2)、半径5の円。
(2) x²+y²=6xだから
よって、中心(3,0)、半径3の円。
§2 円と直線
(1) 直線と点の距離直線ax+by+c=0と点(x₁,y₁)の距離dは
である。
(2) 円と直線
円の半径をr、円の中心と直線の距離をdとするとき、(ⅰ) r<dならば交点0
(ⅱ) r=dならば交点1(接点)(ⅲ) r>dならば交点2
になる。これらの知識を使って円と直線の交点の数の判別をしてみることにする。
問題3 x²+y²=4とy=ax−3との共有点の個数は、実数aの値によってどう変わるか。
【解】だから、これは原点(0,0)を中心とする半径2の円。
また、この円の中心(0,0)とax−y−3=0の距離は
になる。
d>2のとき
d=2のとき
d<2のとき
この結果をまとめると、
タグ:初等幾何
2016-06-15 12:26
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