関数の最大、最小 [ネコ騙し数学]
関数の最大、最小
問題1 xが−1から2まで変わる間に、関数2x³−x²−4xのとる値のうち、最大のものと最小のものを求めよ。
【解】y=2x³−x²−4xとすると、
−1≦x≦2の関数の増減の表を書くと
x | −1 | … | −2/3 | … | 1 | … | 2 |
y' |
| + | 0 | − | 0 | + |
|
y | 1 | 増加 | 44/27(極大) | 減少 | −3(極小) | 増加 | 4 |
x=−2/3のとき最大で最大値は44/27、x=2のとき最小で最小値は−3。
(解答終わり)
この問題の場合、極大値は最大値になっていないことに注意。
関数の極大、極小は、あくまで、局所的な最大・最小にすぎない。また、問題1の場合、定義域は閉区間[−1,2](−1≦x≦2)、関数2x³−x²−4xは連続だから、関数の最大値、最小値は必ず存在するけれど、定義域を−1<x<2、つまり、(−1,2)とすると、最小値は−3で存在するが、最大値は存在しない。
問題2 閉区間[−1,4]における関数
の最大値、最小値を求めよ。また、開区間(−1,4)ではどうか。
【解】
|x|は、x≧0のときx、x<0のとき−x。よって、関数f(x)は
これを微分すると
y=f(x)の増減表を書くと
x | −1 | … | 0 | … | 2 | … | 4 |
y' |
| − | 0 | − | 0 | + |
|
y | 4 | 減少 | 0 | 減少 | −14(極小) | 増加 | 16 |
したがって、グラフは次のようになる。
閉区間[−1,4]のとき
最大値16 (x=4) 最小値0 (x=0)閉区間(−1,4)のとき
最大値なし 最小値0 (x=0)(解答終わり)
問題2の関数はx=0で微分可能でf'(0)=0である。増減表を見るとわかるけれど、x=0の前後でf'(x)の符号が変わっていないので、点(0,0)は極値ではないことに注意。
グラフを見れば明らかだけれど、この関数は閉区間[−1,2]で減少している!!
問題3 次の関数の最大値と最小値を求めよ。
【解】
t=sinxとおくと、0°≦x≦180°で0≦t≦1になる。
また、cos²x+sin²x=1よりcos²x=1−sin²x=1−t²となる。これを
に代入し
よって、
g(t)の増減表を書くと
t | 0 | … | 1/2 | … | 1 |
g'(t) |
| − | 0 | + |
|
g(t) | 3 | 減少 | 11/4 | 増加 | 4 |
よって、g(t)の最大値はt=1のときでg(1)=4が最大値。
0°≦x≦180°でt=sinx=1に対応するxの値はx=90°。また、g(t)はt=1/2のとき最小で、最小値は11/4。t=sinx=1/2に対応するxは30°と150°。
以上のことより、f(t)は
x=90°のとき最大で最大値は4x=30°、150°のとき最小で、最小値は11/4
(解答終わり)
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