第13回 演算子Dを用いる方法の注意点 [ネコ騙し数学]
第13回 演算子Dを用いる方法の注意点
次の微分方程式があるとする。
微分演算子Dを用いると、
と、形式的に、この微分方程式の特殊解を得ることができる。
ここで、
とおくと、
となるが、φ(a)=0だから、この公式を使うことが出来ない。
だから、この場合は定義に立ち返って、
と計算するか、公式
を用いて特殊解を求めなければならない。
①の場合、b=a、f(x)=1とおくと、
問 次の微分方程式を解け。
【解】
同次方程式
の特性方程式は
したがって、この方程式の基本解はで、一般解は
である。
で、φ(D)=D–2とおくと
よって、
したがって、この微分方程式の一般解は
(解答終)
タグ:微分方程式
2017-08-21 12:00
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