第12回 問題演習3 [ネコ騙し数学]
第12回 問題演習3
ε‐δ論法(ε‐N論法)を使って解く、有名な問題をご紹介しますにゃ。
問題1
そのまま証明してもいいのだけれど、証明を簡単にするために、
としますにゃ。
すると、証明すべきことは
になるんだケロ。
や
だけろ。
つまり、
で、n を十分大きくとって
にすれば、
になるケロ。
奥歯に何か物の挟まったような感じがするでしょうけれど、
これが証明なんだにゃ。
問題2
0 < r < 1 の実数r とある自然数mがあって、n > m のすべてのnに対して
でるならば、
であることを示すケロ。
【解(?)】
となって、
問題3
で、0 < p < 1 であるならば、
【解】
だから、0 < p < r < 1 の定数r をとると、n > m のすべてのn に対して
となる。
問題2と同じようにやると、
となり、0 < r < 1 だから、
となり、
このことより、
問題1と問題3の結果は、色々なところで使われますので、憶えておいて損はない!!
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