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第36回 直交曲線座標における勾配、発散、回転 [ネコ騙し数学]

第36回 直交曲線座標における勾配、発散、回転


勾配

uvwの関数をφ(u,v,w)とする。このとき、φの発散は次のようになる。

  

u=u(x,y,z)v=v(x,y,z)w=w(x,y,z)であるとすると、合成関数の偏微分の公式より
  vec3601.png

この結果を①に代入して整理すると、

  

になる。

また、

  

という関係があるので、
  vec3602.png

となる。


発散

A(u,v,w)u成分、v成分、w成分をそれぞれとすると、

  

となる。

ゆえに、

  

で、上の式の第1項に注目するのだけれど、ベクトルの微分には次のような公式がある。

  ∇a)=∇φa+φ∇a

また、u=v×w=(h₂∇v)×(h₃∇w)=hh₃∇v×∇wだから

  

で、さらに上の式の右辺第1項は
  

右辺第2項は

  

ゆえに

  

についても同様に

  

となる。

よって、

  

となる。

さらにA=∇φのとき

  

なので、
  

となる。


回転

  

だから、

  

右辺第1項は

  

×(∇u)=0だから
  

同様に

  

よって、

  

ということで、

  vec3608.png

となる。

以上のことより、結果をまとめると、
勾配
  vec3602.png
発散
  
ラプラシアン
  
回転
  
  vec3608.png


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