番外編 比例式と加比の理 [ネコ騙し数学]
番外編 比例式と加比の理
§1 比例式
比例式とは、比あるいは連比に関する等式のことで、たとえば、a:b=c:d
やで与えられる式のこと。
問題1 x:y=3:2のとき、
の値を求めよ。
【解】
よって、
【別解】
よって、
問題2
のとき
が成り立つことを証明せよ。
【解】
よって、
加比の理のとき
である。
【証明】
(証明終わり)
意外に気づきにくい性質である。
これを図形的に解釈することにするにゃ。
A(a,b)、B(c,d)とするにゃ。で、原点OとA、Bを通る2本の直線を考える。b/a=d/cなので、直線の傾きは同じで、さらに、この2本の直線は原点を通るので、同一の直線である。
上図より、C(a+c,b+d)がこの直線にあることは明らかなので、
になる。
ベクトルを使うともっとスッキリするんだろうけれど・・・。
問題3
のとき、この分数式の値を求めよ。
【呟き】
a=b=c=1のとき、この分数式の値が2になることはすぐに分かるにゃ。そして、問題は、「この値が2だけか」だにゃ。
【解】
とする。
上の3式の右辺と左辺を足し合わせる。
a+b+c=0のとき
ここで止めていいかだが・・・。
k=2のとき①−②
これを③に代入すると
a=b=cのとき、確かに式の値は2になるにゃ。ただし、a、b、cがともに0である場合は除く。
2016-04-30 12:00
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