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合成関数と逆関数のの微分 [ネコ騙し数学]

合成関数と逆関数のの微分

§1 合成関数の微分

写像の定義

XYを空でない集合とする。Xのおのおのの要素(元)xについてYのをただ一つ対応させる規則fが与えられているとき、この規則fを集合Xから集合Yへの写像(関数)といい、

  

であらわす。

  

があるとき、Xの要素xに対応するYの要素yxfによる像といいf(x)であらわし、

  

とかく。

合成写像の定義

XYZを集合、

  

を写像とする。

このとき、x∈Xに対してg(f(x))∈Zを対応させる写像を合成写像(合成関数)といい、であらわす。すなわち、

  

である。

たとえば、

  

という対応規則、関数fgが与えられているとき、

  

となって、Xのおのおのの要素xZの要素zをただ一つ対応させることができる。そして、この規則が合成写像(合成関数)である。

合成関数の微分

先にでたように、

  

の合成関数は

  

で、これは微分可能で導関数は

  

である。

次に、より一般の合成関数y=f(g(x))の微分公式を求めることにする。

y=f(u)u=g(x)がともに微分可能であるとする。

  

とおくと、

  

Δx→0のとき、Δy→uだから

  

これを上式に代入すると、

  

よって、

  

である。

したがって、

  



定理 (合成関数の微分)

y=f(u)u=g(x)がともに微分可能であるとき、合成関数y=f(g(x))の微分は

  

である。

あたかも分数の約分のようであるから①は覚えやすい。

しかし、使い勝手がいいのは⑨である。

問 次の関数を微分せよ。

  

【解】

(1) u=x²+1とおくとy=2u³+3u

  gyaku-04.png

よって

  


(2) u=x³+3とおくとy=√u

  gyaku-05.png  

よって、

  

(解答終わり)

(2)の3aは定数)を置き換えると

  



§2 逆関数の微分

 

y=f(x)の逆関数をy=g(x)とおけば、x=f(y)

この両辺をxで微分すると、右辺は

  gougyaku-001.png

よって

   gougyaku-002.png


定理 (逆関数の微分公式)

  gyaku-02.png

数関数とするとx=logy

だから、
  gyaku-06.png

このxyに置き換えると、

  

という対数関数の微分の公式が得られる。



タグ:微分積分
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