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第9回 開集合 [ネコ騙し数学]

第8回 開集合



前回、開集合について少しだけ話したにゃ。

開集合とは、

任意のa∈Aに対して、

  

となるε>0が存在するが成り立つ集合のことだにゃ。

そして、これは、

すべてのa∈AAの内点、すなわち、aε近傍である
ということと同じことだにゃ。

つまり、

  

ということ。


話は前後しますが、Aの補集合の内点を外点といい、外点のすべての集まりを集合Aの外部といい、記号で表したりする。

で、この外点aと集合Aには次のような関係がある。

a∈Xに対して

  

となるε>0が存在する。

さらに、全体の集合Xから
  
を取り除いたもの、

  

境界といい、記号∂Aなどで表したりする。


抽象的でわかりづらいと思うのですが、例えば、

  

という集合Aがあったとする。

これは原点Oを中心とする半径1の円とその内部のことだケロ。
じゃ、Aの内部はというと、

  

だし、Aの外部は

  

になる。

で、この境界∂A

  

になるといういう当たり前の話。



そして、これらのことから、このことからわかるけれど、

  

で、言い忘れたんだけれど、

  

という関係がある。Aの内部なんだから、Aに包まれるの当たり前の話だにゃ。特別難しいことをいっているわけじゃない。


なのだけれど、

理論的整合性を持たせるために、Aが空集合の時にも

  


  

とする。

さらに、集合の包含関係として、任意の集合Aに対して

  

とする。


このあたりは定義なので、「何故?」なんて考えてはいけない。

こういうふうに定義するんだケロ。


まっ、そういうことで。



タグ:数学基礎
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