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3次方程式2 [ネコ騙し数学]

3次方程式2


問題1 3次方程式x³+px+q=0が重複解をもつとき、

  

なる関係があることを証明せよ。

【解】

f(x)=x³+px+qとおき、3次方程式f(x)=x³+px+q=0の重複解をαとすると、

  

であり、

  

f(x)を微分すると

  

したがって、

  

③より

  

①より

  

④と⑤より

  3ji-houteishiki-siki-00.png

(解答終わり)

②の微分のところでは、次の微分公式を使っている。

  



問題2 3次方程式x³+px²+q=0が重複解をもつとき、pqにはどのような関係があるか。

【解】

f(x)=x³+px²+qとおき、αを重複解とすると、

  3ji-houteishiki-siki-01.png

よって、

  

②より
  3ji-houteishiki-siki-02.png

(1) α=0のとき、①よりq=0


(2) のとき、これを①に代入すると

  3ji-houteishiki-siki-04.png

よって、

4p³+27q=0、または、q=0

(解答終わり)


ちなみに、p=q=0のときは、3重解でx=0が解。



問題3 abcが相異なる実数で、

  

のとき、ab+bc+caの取りうる範囲を求めよ。

一見すると、3次方程式とは関係なさそうな問題ですが・・・。


【解】

  

とすると、

  

これが成立するのは、次の3次方程式

  

が相異なる3つの実数解をもつということ。

3次方程式の解と係数の関係より、

  

①はx=0を解に持たないので、

  

①は②と同値。

  

とおくと、

  

よって、f(t)で極小値をとる。

  

f(x)のグラフは次のようになる。

3ji-houteishiki2-02.png

f(x)=kの実数解の個数とy=ky=f(x)の交点の個数は等しいので、相異なる③つの実数解をもつためには

  

したがって、

  

(解答終わり)

次のように、y=x³+1y=kxとの交点の数を調べて、kの範囲を定めてもよい。。


3ji-houteishiki2-03.png

曲線y=x³+1上の点(t,t³+1)における接線の方程式は

  

これが原点を通るとすると
  3ji-houteishiki-siki-03.png

この時の傾きは

  

したがって、y=kxy=x³+1とに接するとき

  

よって、y=kxy=x³+1の交点の数、つまり、x³−kx+1=0の実数解の個数が3のとき、

  


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