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極限 曲率円と曲率半径 [ネコ騙し数学]

極限 曲率円と曲率半径


図のように、円周上の点Aにおける接線t上に点Rをとり、点Rをとおり直径ABに平行な直線と円Oとの交点をPQとする。

kyokuritsu-00.png

このとき、方べきの定理より次の関係が成立する。

  

RAに限りなく接近するとき、RQは直径ABに限りなく近づく。

つまり、次の極限は直径ABであり、

  

Oの半径は次式で与えられる。

  



問題1 半径rの円上に定点Aと動点Pがある。Aにおける円Oの接線にPからおろした垂線の足をHとする。いま、∠AOP=θ(弧度)とするとき、

(1) AHPH、弧APrθで表せ。

(2) を求めよ。


(3) 

【解】

kyokuritsu-01.png

(1) Pから半径OAにおろした垂線の足をKとする。

AH

  

PH

  

AP

  


(2)

  

よって、

  


(3) 半角定理より

  

したがって、

  kyokuritsu-siki-02.png


(解答終わり)


問題2 放物線y=x²上の点Pからx軸におろした垂線の足をRとするとき、

  

を求めよ。ただし、Oは原点である。

【解】

kyokuritsu-02.png

P(t,t²)とすると、

  

よって、

  

(解答終わり)

 


問題3 原点Oにおいてx軸に接し、放物線y=ax²上の点P(α,β)を通る円の半径をrとするとき、rαを用いて表せ。

次に、 を求めよ。ただし、aは正の定数とする。

【解】

kyokuritsu-03.png


円の中心は(0,r)で、半径がrだから、円の方程式は

  

Py=ax²上にあるので

  

また、点Pは円周上に存在するので

  kyokurisu-siki-03.png

よって、

  

(解答終わり)

 


問題4 曲線上の相異なる2点PQでそれぞれ点PQでの接線に垂直に引いた2直線の交点Rとする。点Qが点Pに限りなく近づくとき、点Rの近づく点Cの座標を求めよ。ただし、点Px座標a0でないとする。

【解】

kyokuritsu-004.png


P(a,a³/3)における法線の方程式は

  

Q(b,b³/3)における法線の方程式は

  

連立方程式①、②を解くと

  kyokuritsu-siki-01.png

よって、交点Cy座標は

  

したがって、点Cの座標は

  


kyokuritsu-005.png


(解答終わり)

 


タグ:微分積分
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