ワンポイントゼミ8 曲率円と半径と中心 [ネコ騙し数学]
ワンポイントゼミ8 曲率円と半径と中心
曲率と曲率半径κは
で与えられる。
y=f(x)=x³/3とすると、
になるので、点P(a,a³/3)における曲率は
曲率円の中心C(ξ,η)は、点Pにおける接線がx軸となす角をθとすると
議論を簡単にするために、a>0とすると、
だから、
sin²+cos²=1という関係があるので、
だから
よって、曲率円の中心は、
となる。
当然だが、極限 曲率円と曲率半径の問題4の答と一致している。
曲率円の中心を求めるためにa>0と制限を加えたが、このことから、a<0の場合にも成立することが分かる。
少しだけ説明すると、点Pをとおりx軸に平行な直線に曲率円の中心から垂線をおろした垂線の足をHとする。そうすると、幾何的な関係から∠ HCP=θになる――何故だろうか?――。
したがって、よって、C(ξ,η)は
tanθは接線の傾きと等しいので、
さらに、cos²θ+sin²θ=1だから、この両辺をcos²θでわると、
この場合、欲しいのは、θそのものではなく、sinθとcosθの値なので、これで十分である。
a>0に制限したのは、こうしないと、議論がかなり厄介になるから。細かい吟味が必要になってしまうから。
タグ:微分積分
2016-09-06 22:00
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