SSブログ

関数の近似式 [ネコ騙し数学]

関数の近似式


§1 1次の近似式


関数f(x)x=aで微分可能ならば、x=aにおける接線

  

は、x=aのごく近くであれば

  

という近似ができる。

x−a=hとおくと、x=a+hだから、|h|が十分小さいとき

  

が成り立ち、①の右辺を1次の近似式という。

特に、①において、a=0h=xとおけば

  


例 とすると、

  

だから、②式より

  

α=−1α=1/2とすると、

  



問 次の近似を求めよ。

  

【解】

(1)

  

(2)

  

 

§2 2次の近似式

graph-112.png

関数f(x)x=aで2回微分が可能であるとし、点P(a,f(a))で共通の接線を有し、さらに2次微分係数f''(a)が等しい放物線を

  

とおくと

  

x=af(a)=g(a)f'(a)=g'(a)f''(a)=g''(a)であるから

  

したがって

  

Pの近くでは、g(x)f(x)に近接しているから、x≒aでは

  

とみなすことが可能で、x=a+hとおけば

  

という2次の近似式が得られる。

④式から①の誤差がほぼ程度であることが分かる。


④式においてa=0x=hととおけば

  

とすれば、

  

だから、

  

α=−1α=1/2のとき

  


graph-114.png


問 xが3に近いとき、次の式の近似式を求めよ。

  

【解】

  

とおくと、

  

ゆえに、
  kinji-siki-03.png

したがって、1次の近似式は

  

2次の近似式は
  

graph-113.png



タグ:微分積分
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。