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平均値の定理の問題 [ネコ騙し数学]

平均値の定理の問題


heikinchi-graph-01.png平均値の定理Ⅰ

関数f(x)が閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)で微分可能ならば

  

となる点cが少なくとも1つ存在する。

平均値の定理Ⅱ

関数f(x)が閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)で微分可能ならば

  

となるθが少なくともⅠつ存在する。

b−a=hと置けば、平均値の定理は

  

である。

 


問題1 f(x)=√xa=1b=9のとき、平均値の定理

  

が成立するcの値を求めよ。

【解】

  

a=1b=9だから

  

(解答終了)


この問題の場合、

  

で、点cは点a、点bの中点になっている。

 


問題2 のとき、平均値の定理

  

になるθを求めよ。

【解】

  

したがって、
  

(解答終了)



θ=1/2だから、問題2も点aと点a+hの中点になっている。

θ=1/2という数字には何か秘密がありそうな・・・。


問題3 f(x)=x³のとき、等式

  

となるθについて、を求めよ。

【解】

  

だから、

  

両辺のh→0の極限を取ると

  

左辺の極限

  

となるから、

  

(解答終了)

ここでも、θ=1/2という数字が出てきた。



問題4 f(x)は連続な第2次導関数f''(x)を持つ関数で、とする。

平均値の定理によれば

  

となるθが存在するが、このθhに関係なく一定であれば、θ=1/2でなければならないことを証明せよ。

【解】

  

の両辺をhで微分すると、θhに関係なく一定だから、

  

両辺をhh≠0)で割り、h→0の極限を取ると
  

(解答終了)


これは、もはや、偶然とは呼べないだろう。


実は、

関数f(x)級数で、f''(x)=0ならば、

  

とするとき、

  

と必ずなるのであった。
タグ:微分積分
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