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第35回 曲線座標の続き2 [ネコ騙し数学]

第35回 曲線座標の続き2


曲面S上の点rは2変数uvを用いて

  r=r(u,v)=(x(u,v),y(u,v),z(u,v))

とあらわすことができる。

kyokumen-uv2.jpg


そして、vを固定しuだけを変化させれば曲面S上で一つの曲線を描き、これをu曲線という。同様にuを固定しvだけを変化させればv曲線が得られる。

また、
  
はそれぞれu曲線の接線ベクトル、v曲線の接線ベクトルである。

uvをそれぞれu曲線、v曲線の単位接線ベクトルは

  

となる。そして、この曲面Sの単位法線ベクトルw

  

uvが直交する時は|u×v|は辺の長さが1の正方形の面積で1になるから

  w=u×v

になる。

u曲線、v曲線に直交し、こうして得られたwと向きが同じ曲線をw曲線とする。
第33回でやったけれど、uvwが直交するとき、線元素は
  

ただし

  

となるという話をした。

上の式を見ればわかるけれど、

  

だから、

  

また、

  

w曲線の接線ベクトルであり

  

となる。

さらに、ベクトル解析の番外編で述べたグロスマン記号なるものを使うと、

  

で、[uvw]は辺の長さ1の立方体の体積だから1だにゃ。

つまり、

  

になるにゃ。

また、33回で

  

になるということをやったにゃ。

だから、

  

で、[uvw]=1だから

  

そして、さらに

  

という関係が得られる。


問題 u=hh₃∇v×∇wv=hh₁∇w×∇uw=hh₂∇u×∇vであることを示せ。

【解】

  

同様に、v=hh₁∇w×∇uw=hh₂∇u×∇vとなる。


なにか書かないといけないから、書いただけだにゃ。

でも、こちらの方が第33回のu曲線、v曲線、w曲線の話よりはわかりやすいんじゃないか。33回で書いたu曲線、v曲線、w曲線の話は何を書いてあるのか、非常に分かりづらいから。

 


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