2次精度のルンゲ=クッタ法 [ネコ騙し数学]
2次精度のルンゲ=クッタ法
α、βを適当に選ぶと、所定の誤差の範囲で、における定積分を
と近似できるものとする。
微分方程式は
よって、
ところで、を点でテーラー展開し、h²で打ち切ると
また、
だから
よって、
一方、同じくテーラー展開し、1次で打ち切ると
(2)と(3)を(1)に代入すると、
だから、
以上のことまとめると、
これが2次精度のルンゲ=クッタ法と呼ばれるものであり、その導出の流れるになる。
これをコンピュータや手計算で近似計算する場合、次のようにすればよい。
2次精度のルンゲ=クッタ法
修正オイラー法は
2次精度のルンゲ=クッタ法と修正オイラー法を用いて次の微分方程式を数値的に解いた結果は次の通り
この結果から、2次精度のルンゲ=クッタ法と修正オイラー法の精度が同程度であることが理解できると思う。