関数の振幅 [ネコ騙し数学]
関数の振幅
定義
有界閉区間I=[a,b]上の有界な関数f(x)に対して
区間I上の関数f(x)がある実数Mがあり、すべてのx∈Iに対して
であるとき、関数f(x)は有界であるという。
論理記号で書くと、
ちなみに、有界でない関数は、(2)の否定をとると、
となるので、任意の実数Mに対して、
となるx∈Iが存在する関数のことである。
有界な関数の例としては、たとえば、I=[0、1]で定義されたf(x)=x²。このとき、0≦f(x)≦1だから有界である。
一方、有界でない関数の例としては、たとえば、I=(0,1]で定義されたf(x)=1/x。この関数の値域は1≦f(x)<∞だから、有界ではない。現に、どのような実数M≧1を与えても
となるので、この有界でないことを定義にそって証明することができる。
例1 I=[0,1]、f(x)=x²とすると、
だから、f(x)のI上の振幅ω(f,I)は
例2 I=[−π,π]、f(x)=sin とすると。
例3 I=[−1,1]、
とすると、
−1≦x<0のとき
x=0のときf(x)=0
0≦x≦1のとき