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第2回 標準偏差と分散 [ネコ騙し数学]

第2回 標準偏差と分散


statics-tab-02-11.png右の(度数)表に表される、2つの異なる試料の集団ABがあるとする。

この度数表を元にABの平均値を計算すると、A48.5B47.2とそれほど変わらない。

また、最頻値・モードは45、メディアン・中央値も45である。

それにも関わらず、度数多角形(度数折れ線グラフ)を見ると、資料の値のバラツキ、散らばりの具合が集団Bの方が大きいことがわかる。


statics-graph-02-01.png

こうした資料の値の散らばりの度合いを示す数を分散度といい、標準偏差はその最も代表的なものである。


N個のの数の平均をmすなわち

  

とすると、標準偏差σは、

  

である。

statics-tab-02-12.png問1 5891414の標準偏差を求めよ。
【解】

平均値m

  

したがって、平均値からの偏差は、それぞれ

−5、−2、−144

だから

よって、標準偏差は3.5

(解答終了)



問2 標準偏差は、次の式を用いて計算できることを示せ。

  

【解】

  

右辺第2項は

  

右辺第3項は

  

よって、

  

(解答終了)

この公式を用い、問1の標準偏差を計算すると、

  

となり、計算結果は一致する。

変量Xの値をの度数分布表が次のようであるとき、Xの平均値をm、すなわち、

  s-siki-02-01.png

とすると、標準偏差σ

  s-siki-02-02.png

s-tab-02-03.png問3 右の度数分布表から標準偏差を求めよ
【解】

statics-tab-02-13.png

  

  

よって、標準偏差は15.5

(解答終了)


問4 変数xのとる値を、それぞれの度数をとし、

  

とおく。

xの平均値をm、標準偏差をσとするとき、

  

であることを証明せよ。

【証明】

  s-siki-02-03.png

(証明終了)


タグ:統計

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