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第7回 平均値と分散の公式 [ネコ騙し数学]

第7回 平均値と分散の公式



確率変数が2つの場合を考える。

確率変数Xが値をとり、Yが値をとるとする。

これらがそれぞれの値をとる確率を

  

とする。

このとき、

  

Xの周辺の確率といい、

  

Yの周辺の確率という。

 


§1 期待値の公式


期待値の公式(定理)

【略証】

(1)

  


(2)

  


(3)

  

(4) XYは独立だから、乗法定理から

  

したがって、
  

(証明終了)


問1 硬貨とさいころを同時に投げる試行で、硬貨に表が出たら2、裏が出たら1を対応させる確率変数をXとし、さいころに出た目の数を確率変数Yとする。確率変数XYの値を求めよ。

【解】
  statics-07-05.png

(解答終了)



問2 大・小2個のさいころを同時にふる試行で、大きいさいころの目の数を10の位、小さいさいころの目の数を1の位として、2桁の数字を作るとき、その期待値を求めよ。

【解】

大きなさいころの目の数をX、小さいさいころの目の数をYとすると、

  
また、こうして作られた二桁の数は10X+Yだから、この平均値は

  

(解答終了)

 


§2 分散の公式


2乗平均と分散

【略証】

  

(証明終了)

分散の公式

  

【証明】

(1)

  


(2) 

   

(3)

  

XYは互いに独立な変数なので、

  

したがって、

  

(証明終わり)
タグ:統計

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