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極限計算の補足説明2 [ネコ騙し数学]

極限計算の補足説明2


これまでに何度も証明しているけれど、前回の「無限大、無限小の問題」中に出ていた次の極限を

  

証明することにする。

 

muge-hosoku-graph-05.png

【証明1】

  

とする。

  

だから、f(x)0<x<1で減少、x>1で増加し、x=1で極小。

よって、

  

x>1とすると

  

また、

  

だから、

  

(証明終了)

 

【証明2】

t=logxとおくと、x→∞のときt→∞だから

  

(証明終了)

 

が既知でないというのであれば、マクローリンの定理より

  

したがって、

  

x>0のとき

  

よって、

  


また、mが正の整数、x>0のとき

  

だから、

  mugen-hosoku-siki-10.png

 


また、

  

は、t=1/xとおくと、x→0+0のときt→+∞だから

  

である。


無限大、無限小の極限計算の補足 [ネコ騙し数学]

無限大、無限小の極限計算の補足


先に

  mugen-h-siki-01.png

と書いた。


しかし、(2)のsinxの場合、偶数次の項が出てこなず、(3)のcosxの場合、奇数次の項が出てこないので、
を強めて、とすることができる。

このように考えると、
  mugen-h-siki-02.png

となる。



例えば、(2)に従えば

  

(2’)に従えば

  

となる。

次の極限を①、②を使って求めてみることにする。

  

①を使うならば

  

②を使うならば

  

と計算することになり、当然、この極限値は一致する。
ここで、
  
であるmugen-hatena.png

また、②式を使うならば、

  

という極限を、次のように求めることができる。

  


mugen-hosoku-graph-01.png右ののグラフを見ると、

  

でもあることがわかると思う。

また、

  

である。

このことは、下の図を見るとわかると思う。



mugen-hosoku-graph-02.png


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