SSブログ

第7回 番外編 お絵描きの練習2 [ネコ騙し数学]

第7回 番外編 お絵描きの練習2


中点連結定理

三角形ABCの辺ABACの中点をそれぞれMNとするとき、

   

である。

bangai-oekaki-04.jpg

記号「||」は平行の意味。


証明は、ベクトルを使うと、次のようになるにゃ。

【証明】

  

(証明終わり)

ちなみに、三角形AMNと三角形ABCは相似で相似比は1/2である。だから、面積は

  

になる。

ここまではイントロ。

では、問題を解いてみることにするにゃ。

問題

図のように△ABCの確変の中点を結び、△A₁B₁C₁をつくり、次々にこの操作を行って△A₂B₂C₂、△A₃B₃C₃、……を作るとき、その面積をS₁S₂S₃、……とすれば、

(1) △ABCの面積がSのとき、無限級数

  

を求めよ。

(2) △ABCの週をl、△A₁B₁C₁の周をl₁、△A₂B₂C₂の周をl₂、……とするとき、

  

lであらわせ。


bangai-oekaki-03.png

【解】

(1) △A₁B₁C₁の面積は△ABC1/4だから

  


(2) △A₁B₁C₁は辺の長さがそれぞれ△ABCの各辺の長さの半分になっているのだから、△ABCとの周の長さには

  

という関係がある。

よって、

  


ここでは、等比数列の無限級数の公式

  bangai-oekaki2-siki01.png

を使っている。

(1)のときa=S/4r=1/4で、(2)のときa=l/2r=1/2



タグ:数列 極限 級数

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。